文京区子どもおせっかい地域ネットワーク

子どもを守る目コミュ@文京区は、文京区子どもおせっかい地域ネットワークと協定を結び、活動しています

 

「文京区子どもおせっかい地域ネットワーク」とはなにか説明してある文章を、『ルポ 消えた子どもたち 虐待・監禁の深層に迫る』(NHKスペシャル「消えた子どもたち」取材班)より引用します。

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東京・文京区では、神奈川県厚木市で所在がわからないまま白骨化して見つかった斎藤理玖くんの事件を受け、子どもの所在を把握するための独自の仕組みを作った。
 その一つが、2015年4月から開始した、子どもの情報を一括管理するシステムだ。従来は縦割り行政の悪弊で、「就学児健診に来ていない」「保育所を休んでいる」といった、どこかがつかんだ異変につながる情報が共有されず、そのリスクの有無について日常的に確認することが難しかった。
     〜(中略)〜
 ある子どものケースでは、三歳児健診に姿を見せず訪問しても会えなかったため、このシステムに登録したところ、幼稚園や保育所に関する部署からは「通っていない」という情報が入った。リスクが高いかもしれない。そう思ったところ、今度は子どもの医療費助成を担当している部署から医療機関を受診しているという情報が入り、医師に連絡をとってその子の無事が確認された。
    〜(中略)〜
 さらに同区では、行政だけで子どもの状況を把握するのは限界があるとして、地域で見守る「子どもおせっかい地域ネットワーク」を作った。最初の情報をキャッチするアンテナを高くし支援の目を細かくするのが狙いだ。新たなネットワークでは、日頃から地域や家庭の情報をつかみやすい、水道局やガス会社、郵便局や新聞配達店、それに子育て支援のNPOに協力してもらい、個人情報保護について取り決めた協定を交わしたうえで、情報を寄せてもらうことにした。

 

 

http://www.city.bunkyo.lg.jp/kyoiku/kosodate/osekkai.html


★「子ども食堂をつくろう!」(NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク編著・明石書店)にも「マチイク子ども食堂」と共に、このお話が掲載されています